ギガま!と麦焼酎

今日は巨神戦記ギガントマキアのセッション。

西暦が”神話の時代”と呼ばれる遠未来。赤き霧の結界である”神の血壁”に閉ざされた列島を舞台に、西暦の神造兵器たる巨大ロボット神格機兵が降臨する。世界を滅ぼさんとする巨大な鋼の悪魔”鋼魔”を、神格機兵の力で討ち滅ぼせ
プレイヤーは西暦の力を約1000年後の現在まで有する秘密組織”アーク”の一員となり、西暦の力を駆使して”世界の敵”鋼魔と戦うのだ

まあ、ぶっちゃけ言うと、今から1000年後の日本(といっても、今の世界とは文明的には断絶しているようですが)を舞台に、ファンタジー世界の中で(失われたテクノロジーである)巨大ロボットで敵と戦う、そんなゲームなのです。
他にもロボットに乗って闘うのはその時代にそのパーティのみ(しかもパイロットは一人)だし、北海道にはライカンスロープが、九州にはエルフが住み、人々の血は白く、赤い血を持つ者は敵の人魔である……などなど、ちょっと変わった特徴を持った世界となっています。
システム面でもエモーションカードという判定のボーナスと独特の演出描写が書き込まれたカードを使うところや、最初に場所とそこでおきる重要なキーワードを書いたシートを提示して、どの舞台に登場するかをPLに選ばせるステージ制、そして必殺技がバチバチ飛び交い、お約束なシーンも飛び交う戦闘シーンなど、挑戦的なシステムが実に興味をそそります*1


で、今回の私のキャラ。
名前:メイ=オオイタ 
エルフ・女・72歳(外見14歳*2
クラス:メイガス(魔法使い)
能力はサンプルキャラの森林の魔女そのままです。
設定:両親がアーク*3に所属する者たちで(覚醒:聖者の系譜)、幼い頃からその思想とエルフ魂(=九州人根性*4)を叩き込まれてきた。その後、長じて『真実の記録』をするために各地を旅しながら世界の真実を探し、それを如何に伝えるかを模索している。旅の合間に、焼酎と柚子胡椒の行商をしているが、堅実な性格と『悪即斬』なポリシーが裏目に出て、商売はあまり旨く行かず、普段は『貧乏行商人』でしかない。
得意技は激情に任せた焼酎瓶での殴打。
ちなみに名前のオオイタはエルフに伝わる古き言葉だという。


……日常とポリシーを見る限り因果横暴の作るライフパスは、もう、なんてこうアレなんですかねw
まあ、レジェンド・オブ・フェアリアースの覚醒理由:「リストラ」「拾い食い」「大当たり」や職業:「サンタクロース」よりは確かにマシになっているのですが、日常:「自称芸術家」「さすらいの料理人」「受刑者」やポリシー:「悪即斬」は、本当にどうしろと。前なんかフュージョナー*5なのに元テロリストの受刑者で、作戦のたびに刑務所から開放されるという、何かすごいキャラになってしまったしw
まあ、面白いのはいいけど、18種類くらい?しかないのに、こういうのが混じっているのはどうかと思いますよw もっとマトモなものをたくさん入れてくださいよw


で、セッションのほうですが……マスターのテンションがあまり高くなかったのと、ロールプレイ慣れしていないサークルの新人が2人混じっていたせいで、ちょっと消化不良気味なセッションになってしまいました。
エモーションカードに書かれている内容を解釈して、演出するというのはとても面白いものなのですが、慣れていない人にはやはり難しいようです。
あと、ステージ制はそこで何が起きるのか書いているので計画的に動くのにはいいのですが、慣れていないとどこで切れるかわかりづらいので、GMがずっぱりとステージを終わらせないといけませんね。それに、エモーションカードが結構手に入るという事を教えておかないと、出し惜しみをしてステージになかなか登場しないようになってしまうので、そこには要注意。
あとは最終戦闘は、フュージョナーとロードは(煮えた、あるいはイカス)演出が出来る人にやらせたほうがいいですね。それによって、戦闘の盛り上がりが全然違ってきます。……前やったときは、ロボットが出てくると共に頭の中にあるはずの無い主題歌が流れてきたのになぁw


やはり、他のTRPGと色々構造が違っていて、盛り上がるためにはプレイヤーの演出能力が求められるこのゲームは、どうしても初めての人には難しいかもしれませんね*6
けど、このゲームがGMとPLの間でスウィングすれば、この上ない興奮を体験できると僕は思います。ヤオだけど、ステージ制とエモーションカードのおかげで、予定調和なだけではない、PLたちで生み出していく思いがけない展開を味わえるのです、きっと。
だから、GMには頑張って欲しい。
コンベンションで参加した人たちがそのような興奮を味わえるように。
また、今までの文脈とは違った新たなTRPGの断片を垣間見れるように。
ギガントマキアにはそれだけの価値があるとは思うから……駄目な部分も多いけどw

*1:と、思っているのは私の周りだけなのだろうか? システム面を評価する文章も批判する文章も余り見ないし。TRPGに対してネットだとデータやネタ再現というところに評価が偏りすぎの気もするですなぁ……

*2:何故こんなキャラになったかと言うと、最初はサンプルキャラそのままで行こうと思ったのだけど、ミンストレルとエルフの女性でかぶったので、年齢を上げると……いつものパターンになるので下げて、フュージョナーが自己紹介のときに14歳以下の子供好きだと言ったので(ちゃんと曲解してあげて)そこまで年齢を下げたのです。罠ですよ、都会の罠

*3:プロレスリングNoahのファンクラブではなく、西暦時代の文明の存在と秘密を知る、PCたちの所属する組織

*4:ちなみに大分県民はexciteによると、女性・目立つタイプではないが、大分男性に比べ明るく何事にも積極的で行動力もある。社交的だが、見かけより芯が強く、粘り強い人が多い。考え方も堅実だから、流行に流されることも少ない。個性に乏しいのが難点かも。恋愛においても積極的だが、“遊び”と割り切ることはないし、鋭い観察眼を持っているので、下心は見抜かれる。調子のいい、軽いおしゃべり男は嫌いだ。だそうで

*5:ロボット乗り。ちなみに僕がやったときはサンプルキャラを使ったのでウサ耳巫女服少女になってしまった……orz

*6:他との類推で評価し、それに引きずられてしまう上級者にも、ロールプレイ慣れしていない初心者にとっても、難しいというのは……キツイかなあ?