TRPG学会ってどうだろ?

TRPGに関して語っているブログとか何とか最近いろいろ見ているんですけど、けっこう面白いものや、ためになるものがあって興味深いです。
だけど、それぞれがバラバラにやっているので、なかなか体系化されないのがもどかしい。経験論で乱暴に語るものや、定義や分類で遊んでいるだけに見えるものも見受けられるし、まあ結局、俺はこうなんです。で終わってしまっている物も少なくない……まあ、これはしょうがないことで、どれが正しいとか、どれが間違っているとか言い切れるものではないですから*1、逆に言い切られるほうが怖いですw
だから、TRPG論は「俺はこうだと思う」で終わらせておくのが華なんですが、例えそういうものでも、集めて並べてみると、何か見えるものがあるんでないかなとちょっと考えたりしてみました。
そうすれば、ある程度カテゴライズされてきて、体系みたいなものが見えてくるのではないかと。観点が近い論なら、それぞれの論をぶつけ合ううちに洗練されていくという事もあるでしょうし、定義論なんかはそれこそぶつけ合ってなんぼで、そのうちにある程度の学派というか、系統とかが生まれてくると面白い(それぞれの立脚点による定義の違いとかがはっきりすると、不毛な論争から脱却できるのかな?)。


そこでTRPG学会の設立ですよ。


まあ、さすがにまっとうな権威ある学問の学会というよりも、愛好家の集いと発表の場としての学会というカンジで、いろいろなTRPG論をカテゴライズしていき、集約・体系化する。そして、時には新たな分野*2を提案していく場としても利用できる……そんなものがあれば面白いだろうし、いろいろとそこから有益なものが生まれてくるんじゃないのかなぁ?と考えたりしてしまいます。
物理的にどこかにみんな集まっては難しいので、ネット上での展開にはなると思いますが、誰かこんなことやっているorやってくれる人はいませんかね(他力本願)?
実際に進めていくのにはいろいろな注意するべきことがある(下手に討論の場としてギスギスすることが無い様にとか、一方的なRPG観の押し付けにならないようにとか……)とは思いますが、基本的にはTRPG論の収集と体系化だけに特化して(それ以外をやると目的がぼやけそうなので)、最初はブログを回りながら面白そうなTRPG論を書いている人にお願いしたりしながら、いろいろな論文をストックしていって、そのうちに論点や系統が見えてきたりすれば良いかなと……。時々、掲示板かなんかみたいなカンジで質疑応答を期間限定で行なう場を設けても面白そうですね。


そんな妄想のようなことを、学会誌や論文集を読みながらもらもらと考えてしまった今日この頃です。

*1:TRPGはそれぞれの環境によって、同じシステムでも大きく違ってくるものなので、ある環境では通じるものも、他では通じないということがよくある

*2:例えばTRPG史をやるとしても、商業展開を中心とした歴史の他に、ユーザーの活動の歴史や、日米比較史、ある特定のデザイナーに焦点を当てた歴史、史料分析を重視したものなどがあるだろうし、コンベンションのマナーや著作権問題など(TRPG倫理学?)そういうテーマを扱うものも求められるでしょう