嵐の夜に客桟で

今日はコンベンション。
このコンベンションは僕の参加しているサークルがやっているものではなくて、他の社会人サークルさんが、僕の所属しているサークルにゲストGMで参加しませんかと呼びかけてくれたものなのです。
ちょうど、うちのサークルもコンベンションの準備で若手が忙しく、手の空いていた僕が扶桑武侠傳の布教をしたがっていたので、僕がGM参加することになったのです。


今日、用意したのは通称アルティミットロワイヤルシナリオ。
中原に程近いある宿場町。
この町では最近外道などの荒くれ者の姿が数多く見られ、街の人々がその行いに泣かされる日々が続いていた。うわさによると、この街に秘伝書だか財宝だかがあるらしく、外道たちもそれを探して血まなこになり、ときおり外道や武侠同士の諍いも見受けられる。
そんな街に訪れた4人の武侠
ある者は師匠の遺言を背負い、ある者は昔倒した外道の姿を追って……それぞれの理由を背負い、この街へとやってきた。しかし、あいにくにも天候はすぐれず、嵐を避けるようにみな客桟へと向かう。
やっとたどり着いた、その客桟の中には何かを背負ったような不審な外道たちの姿があった。
哀しく運命を詠う盲目の楽士の声……そして、嵐の一晩が始まる。


まあ、こんなカンジでそれぞれの背景を探りながら外道たちの過去に触れ、そして闘う。基本的に演技5戦闘4交渉4(5段階評価)ってカンジなので、プレイヤーの人たちの頑張りしだいで話はどこに転ぶかわからないという、ちょっとどきどきものなシナリオですw
一番の見せ場は外道の必殺技なので、それを効果的に見せるために開場前に必死に筆ペンで必殺技名を紙に書いて、本番でババーンと見せ付けられるように準備しています。


スタッフの人に挨拶をして、そんなこんなしているうちに開場です。
あれ、あれ!?
何か……あっという間に会場が埋まってしまいました。
どうやら函館や旭川からの遠征組がいるらしく、最近コンベンションが少なかったのにもあいまって、こんな状況になってしまったみたいです。……けど、コンベンションの宣伝しに来るって言ってたサークルの後輩はまだ来てないよなぁ。これじゃあ入れんぞw
ああ、やっぱり入れないで帰っていきました。
まあ、入れないのは仕方ないですけど、宣伝させてもらうつもりなら開場と同時かその前に来てスタッフに話通さないと失礼だって、解かってないのはいけませんね。あとで説教だw


で、そんなこんなでコンベンションが始まります。
うちの卓には4人が参加。そのうち2人はTRPGが3、4年ぶりだって?……これは、気をつけて行かないと、置いてけぼりにしてしまいかねないです。
まずはシステム説明とメイキングですが、これが……ちょっと疲れるw
武侠モノを知らない人に説明するのはまだ何とかなりますが、メイキングで色々なパーソナルデータを決定するために表を読み上げるというのが、僕には結構疲れてしまいます。特に今日は(普段僕のサークルでは5卓しか立てないでやっている部屋で)7卓も立っていますし、向かいはよりにもよって番長学園大吟醸ですw 気合入れて声を出していかないと、プレイヤーさんに届かないでしょう。
そしてメイキングが終わったら、昼飯休憩を挟んでルール説明。
このルールが……何というか多いので、初めての人は面を喰らってしまいます。
とりあえず説明のしかたとしては「命力判定、内力判定、奥義判定の三種類の判定がある」「内力判定では陰陽を貫くことが出来る」「想いをためることができる」「生き様を貫くことが出来る」「花鳥風月とあいつはきっとやってくる」このあたりをちゃんと説明しておいて、他の部分は後で必要なときに(特に戦闘関連は)追って説明すべきでしょう。
一度に全部説明しようとしても、プレイヤーはついていけませんからね。その代わりリファレンスとサマリーのコピーを渡しておけばそれで十分です。


セッションのほうはつつがなく進み、多少予想外(というか、一歩間違えるとやばいだろそれ)の行動もありましたが、ちょっとそこは甘くして許してあげて、まあ、一応のハッピーエンドになりました。
酒場でみんな騒いで盛り上がったり、外道に対して感情移入をしてもらったり、外道の特殊能力の評判が良かったりしたから、これは成功でしょう、うん。
外道は予想外に5人中4人も生き残ってしまって、ちょっとスイミングアイです。まあ、それだけ力に溺れず、相手をちゃんと見てくれたということなのだったら、素晴らしいことなんですけどね。
反省点とすれば、まあ外道5人も出てくるからNPCが多くなりすぎて、宿敵が霞んじゃったかなというところでしょうか。雑魚は「雑狼眼」と「魚豪体」というわかり易い名前にしたんで大丈夫でしたけどw まあ、これは次やるときがあれば、それまでの課題となるでしょう。個人的にはたくさんのNPCをロールプレイできるのは楽しいので、それでやっちゃったんですけどね……。


あとは前回のセッションでも生き残った外道が今回も生き残っちゃいました。両方とも最終的にPCとともに旅立っちゃったし。
……毒手使いの暗殺者だったのがPCの剣侠に破れ捕らえられたが、女だったので死刑にはならずに両手を切り落とされて釈放され、今は(失った毒手を補うだけの)力を得るために秘伝書を探している、ちょっとクールなカンジのキャラクターは、やっぱ萌えなんでしょうか?


まあ、そんな感じでセッションも終わり、各サークルの宣伝などを聴いたりしていたら、旭川のサークルさんでローズ・トゥ・ロードを立てる人がいるという話が。
興味を持って話しかけたら、やっぱり僕が代表をしているサークル(こちらはコンベンションをするためのサークルなので普段は活動していませんが)のサイトの掲示板に書き込んだことがある人だったことが判明。色々とローズの話をして、メアド交換*1までしちゃいましたw
遠く離れたところにも、同じ世界が好きな人がいて、情熱を持ってやってくれていることがわかると、とても嬉しいものですね。


そんなカンジでコンベンションは終わりました。
打ち上げのほうは、今日はちょっと疲れすぎたので遠慮して、さて、ゆっくり寝るぞと満足した心持ちで帰っていったのでした……が、途中のスーパーで米10キロが安売りしていたのを見て、後先考えずに買ってしまい、なんと言うか死の行軍になってしまって、家に着いたとたんバタンキューでしたよw
ああ、またGMやりたいなあ、人と出会いたいなあ。

*1:チャットで後輩に「なにナンパしているんですかw」といわれてしまったorz